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氷河急行の製作3(車輪)

ボディは全車が屋根、窓を除いて形になり、一部はサーフェイサーも塗り終わるところです。とりあえず仮に3両分の車輪と台車を大急ぎで作ったのですが、精度が非常に悪く、運転会に参加していた方々も渋い顔をしていました。 ジャンク品の車輪にマスキングテープとプラパイプを介して軸を接着するというものでしたが、マスキングテープがエポキシ接着剤を吸わないので、あまり接着できていない上、テープが柔らかいせいで軸が中心からかなりズレていました。 新工法ではマスキングテープを運転会で教えて頂いた通り、はがきに変更し、その他もステンレス軸に凹凸をつけて抜けにくくするなどの、細かい変更なども行いました。もちろん、残りの3両だけでなく、試運転を行った車両についても全て軸を引き抜き、ゼロからスタートです。 下準備として車輪の厚さよりも少し長く切っておきます。あとは所定の長さに切り、丸くクセをつけてから、エポキシを付けて車輪の穴に置きます。ピンセットの先などでしっかり穴に追従させ、はがきの端同士が重ならないように注意します。あとはエポキシを塗ったプラパイプを挿し込むだけです。 少しでもエポキシが染み込むようにと、はがきに穴のような物を多数空けておきました。プラパイプも粗めの紙ヤスリなどで表面を荒らしておくと良いかもしれません。 今のところ1台車分だけ作って、問題がないようであれば残りも同じ工法で作っていくつもりです。年末は忙しくないのですが、旅行や帰省に時間を取られてしまうので、時間を見つけて速やかに作業を終わらせてしまいたいです。

11/25 運転会

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運転会 11/25に横濱模型鉄道倶楽部の運転会が催されました。今回の目的は製作途中の氷河急行の試運転ですが、いつも通り、色々なアドバイスをいただき、今回は私もアドバイスや情報を提供することができました。 運転会自体は土曜の夕方からもやっていたのですが、かなり遠方からなので日曜のみ参加しました。とりあえず会場に着いてすぐにOJの線路が空いたので早速試運転をしました。車輪の幅は完璧で、車輪の精度の低さによる車体の揺れも思っていた程ではありませんでした。それでもやはり先輩方はあまり満足できていなかったようなでした。より良い車輪の製作方法を教えていただいたので、全て引き抜いて作り直すつもりです。 Oゲージ人口はとても少なく、製品が非常に高価なため愛好者は高齢ですが、自分で作れば1両あたり1500円ぐらいで作れることを考えれば、それほど手が出せない世界ではないかもしれません。例え自宅にレイアウトが無くても、このように運転会を定期的に開催していただければ走らせられわけです。私は今まで自宅でのみ、外では全く同じ趣味の人と関わったことがなかったので、完成させなければという気持ちが生まれず、いつも途中棄権ばかりしていましたが、今回はどうにかなりそうです。 運転会の写真は主催者様のホームページに月末にアップされる予定です。 http://sekainoloco.world.coocan.jp

氷河急行の製作2 (下回り試作)

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かなり間が空いてしまいましたが、第2回目は下回りです。床板はあらかじめホームセンターで所定のサイズにカットしてもらいました。台車はとりあえず簡素に、ということでプラ板で作りました。軸受はピボットで十分なはずですが、下手に作るよりはベアリングでいいかと思い、1台車につき3個使用しました。ベアリングは高価な物と思われがちですが、ある程度まとめて買うとそこまでではないかなと思いました。Amazonで内径2mm、外径5mmの物が50個で2000円ちょっとでした。Aliexpressなどではより安価な物もあるかもしれません。車輪は17.5mmの、アメリカの貨車用と思われる物を100個で1万で購入しました。 車輪はマスキングテープとプラ棒を介してステンレスの2mmの軸に接着しました。これがどうも精度が微妙で、どうにか良い方法がないかと考えています。 台車はヨーロッパでわずかに流行り?の内側で受けるタイプを作りましたが、実物は外で受ける一般的な構造です。模型で言えばBトレのような構造で、外に飾りで台枠のレリーフを付ける予定です。 とりあえずイコライザーを付けないと、と思い片側の軸は固定せずにフリーにしておきました。台車自体も片側は固定、片側はフリーという風にしています。 と、ここまで下回りを一通り説明しましたが、とりあえず今は3両分だけの製作です。理由は運転会に間に合わせるためと、とりあえず様子を見てから残りの3両は改良版を作ろうということです。

JR四国 2600系の製作1 (下準備)

未だに氷河急行は進んでおりませんが、先週あたりにほぼ完成した2700系の写真をツイッターで見かけ、量産化に至らなかった2600系を思い出しました。登場した頃から興味があり、とりあえず鉄道ファンの図面を確保しておいたのですが、生憎手元に無く、無理だろうと思いながらネットで図面探しをしていました。すると、なんとかなり詳細な図面の乗った資料を発見し、それを元にとりあえず車体断面図をCADで製図してみました。車体の腰?の部分のカーブがあまりよくわからなかったので、適当に窓直下からカーブを始めてみました。この辺を数ミリ動かしたところで、紙工作ではあまり違いは出ないかと思い、あまりにも見た目が違ってさえいなければよしとしました。 https://www.google.co.jp/url?sa=t&source=web&rct=j&url=https://www.tetsushako.or.jp/page_file/20180327113236_AHbdvCGNxz.pdf&ved=2ahUKEwjW-Kfgg7HeAhWD11MKHZYsD_8QFjADegQICBAB&usg=AOvVaw3pGm4nHk4UAirIumn4O9Ed E353系でも使われている空気圧を使った車体傾斜装置を使用しているため、車輪径が810mmと一般的なものより小さく、45分の一にすると丁度18mmです。手元に大量にある17.5mm車輪を使えそうなので、ついでに台車の設計もささっと済ませてしまいました。 ここまで半日ほどで終わらせ、とりあえず今は氷河急行に専念せねばと、そちらの作業に戻りましたが、図面は私の一番のモチベーションなので、恐らくこのまま製作するのかなと思います。 あとはモチベーションと言えば模型では思い入れや思い出が重要ですが、私は一度も実車を見たことがありません。それでもこの車両に興味があるのは、頻繁に四国で2000系に乗っていたので、その後継車にも自然と興味が出てきただけです。 さて、浮気もほどほどにして、氷河急行へ戻ります。目標は11/24-25の横濱模型鉄道倶楽部の運転会での試運転です。あくまで転がせる状態にするのが目標なので塗装までは行かないと思いますが。

ロマンスカー

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もう少しで短期間の休みがあり、旅行に行こうか随分前から考えていたものの、特にこれと言って行きたい所などなく、このまま休みは模型製作に費やそうかと思っていました。最近YouTubeでハワイに日帰りで旅行という動画を見て、宿泊は無理でも日帰りで色々できるのではないかと考えました。しかし新幹線はなかなか高いですし、特急も同様です。高速バスなんてものもありますが、車には弱いですし、折角ならあまり乗らない特急に乗る方がいいと思います。 そこでふと、ロマンスカーが安いという話を思い出し調べてみたところ、新宿から小田原まで2000円を切っていました。ちなみに東海道線で東京から小田原まで約1500円であることを考えるとワンコインの差額でロマンスカーに乗れるなら小田原に用が無くても十分楽しめそうだなと思いました。 そこで、思い切って予約をしました。ただ、予約と言ってたも支払いは当日なので、ネットでの支払いは一切ありませんでした。なんとも楽で、簡単に予約が取れてしまいました。とりあえず行きはGSEで、帰りは適当な時間に東海道線で帰ればいいかな、と思っていましたが、ワンコインの差であれば帰りもロマンスカーでいいのではないかと思います。とりあえず帰りも空席は確認し、かなり空いているようだったので、またこれからのんびり考えることにします。 それよりも小田原で何をしようか…

OJにおいての吊り掛けモーター

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夏の運転会で電気機関車を自作している方にお会いし、技術的な工夫についてお話を伺いました。その方は動力にOJでは珍しい吊り掛け駆動を採用していました。使用していたモーターはソーラーモーターのような、平べったい形をしており、耐圧は5V程度と低めですがサイズ的にはOJのバックゲージにも収まるのである意味理想的なモーターかもしれません。 実は私も以前から同じようなモーターに目をつけており、aliexpressでは似たようなマブチモーターを一個200円程度で販売していたのをみつけたのですが、機関車を作っているわけでもないので不要と思い、購入はしませんでした。しかし最近秋月の新商品として類似のモーター( http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-13630/ )が入荷しており、耐圧5.5Vで、厚さ約15mm、直径25mmとOJバックゲージ内に十分収まるサイズです。私は頻繁に秋葉原に行くので、試しに2つ買ってきました。 恐らく本来はCDやDVDのディスクを回すためのモーターなのでトルクが心配でしたが、どうやら本来の用途の割にしっかりとパワーがありそうです。機関車にでも付けて試してみたいところですが、私はそんなことできませんのが、OJの機関車の動力として、またはスペースに余裕のある電車などの選択肢の1つに十分なり得るのではないかと思います。

RhBへの図面請求の方法

 RhBはスイスのメーターゲージの私鉄で、氷河急行やベルニナ急行と言った、世界に名だたる列車を運行している会社です。なぜだかわかりませんが、建造物の図面を有料で販売していますが、車両の図面については無料で配布しています。 あまり知られていなさそうなので、完全ガイド、というと言い過ぎですが、わかりやすく手順について説明をしようかと思います。 まずはRhBのウェブサイト( rhb.ch )を開き、ページの下の方にある「お問い合わせフォーム (英語)」という所に移動します。ここから全て英語になりますが、そこまで難しいことは書いていないので心配は無用です。 お問い合わせフォームのうち、*のついている必須の項目に名前やメールアドレスを記入し、Subject(=タイトル)と書かれている所に「Request of drawing」と記入します。 次に最後の「Your opinion/ wishes/ questions/ desires」という項目についてです。ここに本文を入力するのですが、もしかしたら日本語でも回答してくれるかもしれません。私は頑張って英語で書いてみましたので、例文として載せておきます。 Could you provide blueprints of GEX 2006 coaches(Ap, Api, WRp, Bp) ? I am making model trains for myself. Thank you. この例文の下線部を代えて使ってみてください。 ここで書かれているGEX2006というのは氷河急行のパノラマ客車の名称で、日本風に言えばE26系という感じでしょうか。カッコ内は日本ではクハ、クモハと言った、カタカナで表記される、個別の車両に与えられる形式と同等のものです。私はGEX2006という、客車の具体的なシリーズ名を記入しましたが、形式がわからない場合は頑張ってGoogleで調べてみると割と日本語での説明もみつかるので、一度トライしてみると良いかと思います。 ちなみに例文に「模型を自分用に作っています。」と書いたのは商用ではないことをはっきりさせるためです。しかし、今まで図面を送られても図面の取り扱いについての注意書きはなかったので、もしかしたら必要ではないかもしれません。 フォームを送って数日でRhB

氷河急行の製作1 (製作の経緯)

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氷河急行に乗車したのはもう結構前になります。とは言っても全列車がパノラマ車で運行されるようになってからなので、10年以内です。乗車前は特別興味があった訳でもなく、知名度の高さ故、名前を知っていた程度です。乗車前に、氷河急行に乗った事のある友人から「トイレから線路が見えた。」という話を聞いてどれだけ古い車両なのかと疑いましたが、もちろんパノラマ車両ではそんなことはなく、今から思えばちょっと古めの普通列車での話だったのかもしれません。 スイスの模型に興味のある方はご存知かと思いますが、BEMOというメーカーが氷河急行やその他のスイスのメーターゲージの車両を製品化しています。氷河急行の公式のお土産としてオンラインでも、車内でも販売されているのですが、客車1両で1万円近く、とても買う気にはなれませんでした。その後写真などから図面を作ってみたものの、あまり満足いくのものができず、製作には踏み切っていませんでした。 過去3年間はほぼずっと私のメーターゲージブームの真っ只中で、今までの模型製作での反省を活かし、図面入手に力を注いでいました。ある日、ドイツ語の掲示板で「RhB(氷河急行の運行会社の一つ)とStadler(スイスの鉄道車両メーカー。最近のRhBの新型車両はほとんどがStadler製)は図面をくれる。」という書き込みをみつけ、すぐにRhBに問い合わせをした所、数日でpdfファイルを送ってもらいました。 このような経緯で、6月28日に図面を入手、CADを使用して展開図を作成し、その一ヶ月後に製作を開始しました。すでに製作開始からかなり経っているのですが、まだやっと箱になったばかりで、これからの作業も多いので、これからの作業工程について、投稿していくつもりです。 現在の車両状況はこのような感じです。食堂車(正確には調理車?)以外は屋根を別に製作するつもりなのですっからかんです。 ちなみに、鉄道模型歴は長いですが、模型製作の経験はほぼありません。中学の頃は技術は必ず5だった、というぐらいで、平均よりは手が器用と言った程度だと思います。

Oゲージとの出会い

Oゲージとの出会いは約5年前、とれいん誌の表紙に乗っていたVSEに衝撃を受けたのがきっかけでした。それから色々とフルスクラッチを試みましたが、いづれも資料不足や、引っ越しなどで続かず、全く成果を出せませんでした。しかし今年になって、時間的余裕もでき、CADを使うということを思いつき、もう一度模型製作に本腰を入れようかとなった次第です。 Oゲージを始めるにあたって、なるべく既存のインフラを使用することはとても重要です。Oゲージともなるとマイレイアウトというのは夢のまた夢、つまり現実的なこととして捉えない方が良いように思います。 このような事実を踏まえた上で、スイスのメーターゲージの車両を作ろうと考えた私は、とりあえず軌間が近いOJの線路の流用を考えました。それと同時に、メーターゲージにおいて最も一般的な車輪径が750mmであることも考慮しました。この2つを考慮した上で私が思いついたのがOJm(1/40. 24mm)です。ちなみに車輪は日本で最も一般的な19mm車輪をこのスケールで使うと前述の750mmになります。 なんとも自分で作ったかのような言い方ですが、調べてみるといくつかOゲージを1/40で製作したという例がみつかりましたので、確実に私が先駆者ではありません。しかし、どれも32mmの線路上でいかに狭軌らしさを出せるかという問題の答えとしての、つまり妥協案であり、どうもそれを24mmの線路上で走らせるという事はあまりなさそうでした。 という訳で多少変なOゲージャーとして、Oゲージの世界に入ってきました。 今までブログなどはしたことがありませんが、月に数回、知人に模型製作の進行の報告メールをしており、毎回なかなかの分量を書くので、どうせなら世に出してみるのもおもしろいかと思い、はじめてみました。更新が続くか、頻度などについては気まぐれなのでなんとも言えません。